2023年9月2日土曜日

道コン資料をどう読むか


長期休み期間の"講習のまとめ"的に行われる『北海道学力コンクール』。
返却された成績資料にはきちんと目を通しているでしょうか?  


北海道学力コンクールについて

『北海道学力コンクール』は、全道の中学3年生の約20%、石狩圏では約45%が受験している、公立高校入試模擬試験です。
結果から得られる統計や分析については非常に確度の高いものになっており、出題傾向も公立入試にマッチしているので、学校内にいるとなかなか見えない"現状の学力"を正確に把握するために、受験することをおすすめしています。
詳しくは道コン事務局のサイトでご確認ください

何のために模試を受けるの?

北海道の公立高校入試は、各学年の評定から算出される"内申点"と、"学力試験の点数"とで合否が判定されます。(入試制度についてはこちらでご確認ください。
しかし、高校へ願書を出願する時点で、多くの場合は中学校側・もしくは塾側から「この内申点だと、○○高校が妥当だろう」という指導を受けることになるので、結果、実際の受験校には、例えば北高であれば大半の子がAランク、新川高校であればB~Cランクの子が集中することになります。
つまり、高校に出願した時点では、内申点+当日点のうち、内申点はほぼ横並びになっていますから、合否を分ける点差は、ほぼ学力試験当日の点数でつくことになります。

さて、問題は、各中学校での評定の付け方にはかなりのばらつきがあって、『内申点が"科目の得点力"を表しているとはいえない』ということです。
もちろん、評定は定期試験の点数などを元につけられますから、ある程度の学力は反映されます。
しかし、限られた範囲の、授業で習ったものや学校で与えられた問題集の問題がほぼそのまま出題される定期試験と、分野をまたぐ形での、未知の形式の出題も多い入試や模試とでは、生徒のとれる点数はだいぶ変わってきます。(特に、定期試験前の"試験対策"を熱心にして成果をあげてきた子ほど、定期試験と模試・入試との乖離に悩むことになったりします)

内申ランクと模試での得点力にどれくらいのばらつきがあるか、実際のデータを見てみましょう。
下の表は、2023年度8月実施の中3道コンの総合資料掲載のものです。

黄色で塗った部分が、およそ「同ランク内での上位25%から下位25%の位置(中央にいる半数が含まれます)」を示しています。 ご覧のとおり、「同じBランク」でも、上位25%の位置にいる子と下位25%の位置にいる子では点数差が70点以上ついていることが見て取れます。
1科目100点・5科目での点差なので、1科目だと15点ほど。

定期試験で70点の子と85点の子を並べて「君たちは同じくらいの得点力だよ」とは普通は言わないでしょう?
それでも学校は、定期試験とその結果から出される評定(=内申点)と、あとは年に数回の業者テスト(学力ABCなど)しかデータを持ち合わせていませんから、これだけの点数差がある中でも「あなたはBランクだから、○○高校がいいんじゃないかな」と指導される場合があるんですね。

例えば、東・西・南・北などの最上位校を例に挙げてみましょう。
これら4校の受験者の大半は"Aランク"です。
「3年間通して全科目で評定"5"・・・内申315点」という生徒はさすがに稀でしょうが、「毎年、1つ~2つだけは"4"だった」みたいな生徒はざらにいますから、内申の持ち点は300~310あたりにゴチャッと固まっていると考えて良いでしょう。
そこに「入試で450点取れる子もいれば、350点くらいにとどまる子もいる」となるわけです。
"Aランク"であるというくくりが、合否に対しては何の保証にもならないことは予想できるかと思います。
だから、「今現在の得点力を正確に知っておき、受験者のどのあたりの位置にいるか把握しておきましょう」ということになります。

模試の利用法

模試はあくまでも"模擬"試験ですから、入試本番の合否とは一切関わりがありません。
模試の成績が良くても悪くても、本番が良ければ合格するし、悪ければ残念な結果に終わります。
だからこそ模試は、「受けたあと、それをどう使うか」が重要です。

上記の通り、まずは「今現在の得点力を知る」ことに模試の意義があります。
しかしその目的は"その先の改善"ですから、今の点数そのものを知ることよりも「今、何ができていて何ができていないか、この先何を身につけていけばいいのかをきちんと知ること」がより重要です。
同じ70点でも、「基本的な問題はできているが、少し見たことのない問題になると手が出せない」のと「特に目立った苦手はないが、とにかく雑でミスでのとりこぼしが多い」のではその先のアドバイスはまるで違ってきます。
もしくは、同じ合計400点でも、「全科目バランスよく平均点ずつ取れている」のと、「特定の科目だけまるで点数になっていない」のでは、その科目を優先的に勉強したほうがいいのかどうかも含め、戦略が変わるでしょう。

大切なのは、模試の答案をきちんと見返すことで、どの部分が自分の強みになり、どこを補強していけばその先に通じるかをしっかりと見極め、次の目標につなげていくことです。

シグマゼミの進路説明会

シグマゼミでは、毎年3月に中学生の生徒・保護者を対象に『高校を選ぶということ』についての説明会を行っています。

ここまでに書いた道コン資料の読み方をはじめ、高校入試の制度や高校のカリキュラムなどについて2時間程度お話しています。
動画アーカイブがございますので、興味のある方はご相談ください。(※動画・資料で2,000円いただきます。)

道コン受験について

シグマゼミでの道コンの実施は4月・8月・1月(加えて、中3は11月末・1月末)です。
道コンは、塾に通っていない方でも道コン事務局が用意する会場で受験することが可能ですが、せっかくの機会、その先のことまで見越して、事後指導のきちんと付いている塾で受験することを検討してはいかがでしょうか。

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