
シグマゼミでは、4月・8月・1月(中3生は12月・2月も)に実施される北海道学力コンクールに参加しています。
北海道学力コンクールについて
『北海道学力コンクール』は、全道の中学3年生の約20%、石狩圏では約45%が受験している、公立高校入試模擬試験です。結果から得られる統計や分析については非常に確度の高いものになっており、出題傾向も公立入試にマッチしているので、学校内にいるとなかなか見えない"現状の学力"を正確に把握するために、受験することをおすすめしています。
(詳しくは道コン事務局のサイトでご確認ください)
模試って受けたほうがいいの?
北海道の公立高校入試は、各学年の評定から算出される"内申点"と、"学力試験の点数"とで合否が判定されます。(入試制度についてはこちらでご確認ください。)しかし、高校へ願書を出願する時点で、多くの場合は中学校側・もしくは塾側から「この内申点だと、○○高校が妥当だろう」という指導を受けることになるので、結果、実際の受験校には、例えば北高であれば大半の子がAランク、新川高校であればB~Cランクの子が集中することになります。
つまり、高校に出願した時点では、内申点+当日点のうち、内申点はほぼ横並びになっていますから、点差は学力試験当日の点数でつくことになります。
さて、問題は、各中学校での評定の付け方にかなりのばらつきがあって、内申点が実際の得点力を表しているとはいえないということです。
では、内申ランクと得点力に、どれくらいばらつきがあるか。
下の表は、2015年度8月実施の中3道コンの総合資料掲載のものです。

50点差は1科目10点分。
1科目60点の300点満点ですから、1科目の10点差は100点満点の定期試験に換算すると17点差。
定期試験で70点の子と87点の子を「君たちは同じくらいの得点力だよ」とは普通は言わないでしょう?
それでも学校は、定期試験とその結果から出される評定(=内申点)と、あとは年に数回の業者テスト(学力ABCなど)しかデータを持ち合わせていませんから、これだけの点数差がある中でも「あなたはBランクだから、○○高校がいいんじゃないかな」と指導される場合があるんですね。
そこで、「今現在の得点力を正確に知っておきましょう」ということになります。
模試の利用法
模試はあくまでも"模擬"試験ですから、入試本番の合否とは一切関わりがありません。模試の成績が良くても悪くても、本番が良ければ合格するし、悪ければ残念な結果に終わります。
だからこそ模試は、「受けたあと、それをどう使うか」が重要です。
上記の通り、まずは「今現在の得点力を知る」ことに模試の意義があります。
しかしその目的は"その先の改善"ですから、今の点数そのものを知ることよりも「今、何ができていて何ができていないか、この先何を身につけていけばいいのかをきちんと知ること」がより重要です。
同じ40点でも、「基本的な問題はできているが、少し見たことのない問題になると手が出せない」のと「特に目立った苦手はないが、とにかく雑でミスでのとりこぼしが多い」のではその先のアドバイスはまるで違ってきます。
もしくは、同じ合計200点でも、「全科目バランスよく平均点ずつ取れている」のと、「特定の科目だけまるで点数になっていない」のでは、その科目を優先的に勉強したほうがいいのかどうかも含め、戦略が変わるでしょう。
大切なのは、模試の答案をきちんと見返すことで、どの部分が自分の強みになり、どこを補強していけばその先に通じるかをしっかりと見極め、次の目標につなげていくことです。
シグマゼミでの指導について
同じ金額を支払って模試を受験しても、その価値は受験後の使い方次第です。ただ受験をして点数とSSの確認をして一喜一憂しているだけでは、模試を受験した意味はほとんどなく、受験料に見合う価値はありません。
シグマゼミでは、道コン事務局で発行されている解答・解説冊子に加え、国語・英語の読解や重要な問題については別途の解説を行います。
また、答案採点時に減点のポイントや今後勉強する際の注意事項などを付記していき、今後の学習でどこに注意を払うべきか、ある程度の指針を見せるようにしています。

そうすることで、次へ繋げる"教材"として利用します。
受験について
シグマゼミでの道コンの実施は4月・8月・1月(加えて、中3は12月・2月)です。道コンは、塾に通っていない方でも道コン事務局が用意する会場で受験することが可能ですが、せっかくの機会、その先のことまで見越して、事後指導のきちんと付いている塾で受験することを検討してはいかがでしょうか。